羽毛布団を20年洗ってないと
どうなる?
まだ使えるかや対処法も紹介!
羽毛布団を20年洗ってない場合の対処法を知っていますか?今回は、羽毛布団を長年洗っていないとどうなるのかと、まだ使えるかの見分け方を説明します。古い羽毛布団を丸洗いできるかや、リフォームできるかの目安も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
においのもとは、側生地と羽毛にたまった水分や皮脂です。これらが酸化したり常在菌に分解されたりして、いやなにおいへ変わります。湿気を含んだまま放置すれば内部で雑菌が増え、梅雨や結露しやすい冬場はカビ臭も強まります。
側生地にしみついた汗や脂のにおいは、洗うまで残ります。汗やアカ、フケは水に溶ける汚れで、布団全般にいえることですが、干したりドライクリーニングに出したりしただけでは中わたの汚れまでは落ちないからです。長年染み込んだ汚れとにおいを断つには水で洗って乾かす工程が要り、家庭では難しい場合も少なくありません。
羽毛布団のにおいの消し方については、次の記事を参考にしてください。
羽毛布団が臭い原因は?新品の獣臭やカビの臭い消しの方法を紹介!
羽毛布団の側生地には、中身が飛び出さないよう織り目をつぶすダウンプルーフ加工が施されています。織り目の隙間はダニの体より小さく、内部まで入り込んで増えることはあまりありません。手を打つべきなのは外側です。表面やカバーにアカやフケが残れば、それがエサになります。
ダニがよく増えるのは、温度20〜30℃、湿度60〜80%の環境です。加えて、長年使った布団では、側生地そのものも劣化していきます。生地が薄くなったり破れたりすれば、内側へ通じる隙間が生まれます。表面が毛羽立てば、ホコリやアカが引っかかり、ダニの足場になりかねません。
羽毛布団のダニ対策については、次の記事を参考にしてください。
羽毛布団のダニ退治・対策方法は?乾燥機はOK?防止のコツやおすすめ商品も紹介!


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汚れがたまっていると分かっても、手放すかどうかはまた別の判断です。同じ年数を使っていても、一枚ごとに傷み方はさまざまです。布団の状態は、厚みやふくらみ、中身の寄り方、におい、生地の様子として表に出てきます。自宅で確かめられる6つのポイントを紹介します。
羽毛布団がまだ使えるかの見分け方
・4つ折りにして厚みが残っているかを見る
・中央を押してふくらみが戻るかを確かめる
・広げて中身の偏りがないかを見る
・陰干ししてもにおいと湿気が残るかを確かめる
・側生地の破れや羽毛の吹き出しがないかを見る
・使っていて暖かさが落ちていないかを確かめる
羽毛は動物由来の素材で油脂を含み、新品でもわずかなにおいがあります。湿気がこもると、そのにおいは強まります。
においが気になったら、風通しのよい場所に干して湿気を抜きます。羽毛には直射日光より陰干しが向いており、空気を通しただけでふくらみが戻ることもあります。
それでも押し入れのにおいが抜けず、湿った感触が残るなら、中の羽毛に汚れや傷みが蓄積しているのかもしれません。酸っぱいにおいや土のようなにおいがするときは、湿気によるカビも疑われます。丸洗い専門のクリーニングでやわらぐ場合もありますが、状態によっては変わりません。
羽毛布団の干し方については、次の記事を参考にしてください。
羽毛布団の干し方は?天日干しNG?時間や頻度・陰干しの方法を紹介!
ダウンプルーフ加工の働きが弱まると、中の羽毛が表に出てきます。この吹き出しが、もっとも見分けやすいサインです。吹き出しは干すときの扱いでも起こり、布団叩きで強く叩けば、繊維が傷んで羽毛が抜けやすくなります。
中身が残っていても、側生地が傷んでいればそのまま使い続けるのは難しくなるでしょう。重く感じたり羽毛が出てきたりするなら、寿命が近いサインです。ただし生地は使ううちに劣化しますが、中の羽毛はかさが多少減っていても再び使えることが少なくありません。
側生地の傷みを見分けるサイン
・表地や縫い目から羽毛が抜け出している
・カバーを外すと内側に羽毛が付いている
・四隅や縫い目の周りがほつれている、破れている
洗えるかを決めるのは、年数ではなく洗濯表示タグの指示です。見るのは絵表示のマークとキルト加工の有無です。
おけの記号は洗濯処理を表し、洗える温度の上限と洗い方の限度を示します。×が重ねてあれば、その処理はできません。×が付いた布団は自宅の水洗いもコインランドリーも不可で、クリーニング店や寝具店に相談する必要があります。手を入れた形なら手洗いができ、液温の上限は40℃または30℃です。
キルトは、マス目に羽毛を閉じ込める縫製のことです。これがないノンキルトの布団は、洗うと接着剤がはがれて羽毛が偏ってしまうおそれがあります。素材名だけでは決まらず、最終的には桶マークの指示に従います。
羽毛布団の洗い方については、次の記事を参考にしてください。
羽毛布団の洗濯方法|自宅やコインランドリーで洗う際の注意点や頻度を解説
厚みが減った原因が汚れにあるなら、洗えばふくらみが戻ることもあります。日常的にカバーを洗ったり天日干しをしたりしても、中の羽毛に染み込んだ汚れまでは落ちないためです。片寄りが直らない背景にも、汗などの汚れで羽毛が固まってしまうトラブルが挙げられます。
クリーニングや打ち直しでふくらみが戻ることも、買い替えたほうが費用を抑えられることもあります。長く使ううちに汚れと並行して羽毛も傷むためです。へたって片寄りが直らないなら、打ち直しか買い替えのサインです。
ただし、洗えば新品同様に戻るとは限りません。生地のカビ、色あせ、においは落ちきらないことがあります。専門店に預けても、状態で仕上がりに差が出ることがあると覚えておきましょう。
羽毛布団のクリーニング料金の目安については、次の記事を参考にしてください。
羽毛布団のクリーニング料金の目安|期間やメリット・デメリット、注意点を合わせて解説
リフォームは打ち直しとも呼ばれ、布団を解体して中の羽毛を取り出し、専用の洗浄機で水洗いして汚れを落とします。足りなければ新しい羽毛を補充したうえで、新品の生地に入れ替えて仕立て直す加工のことです。この補充する羽毛を足し羽毛と呼びます。
この選択肢が成り立つのは、側生地が劣化しても、中の羽毛には再生できる状態が残っていることがあるからです。ただし羽毛そのものの傷みがひどい場合は、リフォームしても十分な保温性が得られないことがあります。
購入から20年以上たった布団でも、状態によっては受け付けている業者もあります。依頼先は、設備と方法を業界団体が調査して認めた認定工場か、購入した店に相談するよう案内されています。
リフォームを申し込む前に確認すること
・受け付けの条件は依頼先ごとに違う
・ダウンの混合率が50%以上でも、アイダーダックダウンは断る業者がある
・側生地は羽毛を取り出す段階で裁断され、元の生地は戻らない
・触って中に固い芯を感じるなら、羽毛ではなく羽根の布団かもしれない
・無料の点検や洗浄を持ちかけて高額な契約を結ばせる商法がある
・寝具メーカーが消費者に直接点検の連絡をすることはないと業界団体が注意を促している
ボタン
リサイクルは、使わなくなった布団から羽毛を取り出し、社会のなかで再び製品として循環させるために業者へ渡す仕組みです。洗って新しい生地に入れ替え、また自分で使うリフォームとは異なり、手元には戻りません。集められた羽毛は、新しい羽毛と同じ工程で除塵、洗浄、乾燥、選別の処理が行われます。
対象かどうかはダウン率で決まります。ダウン率とは、詰めもの全体に占めるダウンの割合です。自治体が拠点回収をしている例もあり、宇都宮市は令和6年4月から羽毛布団の資源化を始め、カバーを外して指定の施設へ持ち込む方法を案内しています。羽毛の主成分はハードケラチンというタンパク質で、1.0kgを燃やすと約1.8kgの二酸化炭素が出ます。
リサイクル回収に出す前に確認すること
・対象はダウン率50%以上の羽毛製品で、綿布団は含まれない
・生地が破れていても変色していても、中の羽毛を取り出すので問題はない
・運ぶときに周りの荷物へ影響するほど汚れがひどいものは控える
・品質表示のタグが読めないと、ダウン率を確かめられず断られることがある
・受け取り方や扱う製品の範囲は持ち込む先ごとに違うので、事前に確認する